1−7 闇の神霊気法

 影射剣(シャドウ・ダガー) 分類:基礎気法 斬撃系気法
闇の神霊気法の中では最も基礎の物に分類される気法。
掌に収束させた闇の神霊気を数発の黒い短剣に変化させて投げ放つ気法。
この短剣は硬質化させて無いにも拘らず、物体に突き刺さると言う変わった特性を持つ。
その為、相手の服の裾を狙って壁や床に縫いとめて置くという使用法も可能。
また、相手の影にこの短剣を打ち込むと、その相手を影縛りにすることも可能。

 烈黒槍(ダーク・ジャベリン) 分類:基礎気法 斬撃系気法
影射剣(シャドウ・ダガー)と同じく闇の基礎神霊気法。
闇の神霊気を硬質化させ、一本の黒い槍に変化させて投げ放つ。
この槍は飛行速度が凄まじく速く、加えて貫通力も高い。
人間程度なら5、6人程度はまとめて貫く事が可能。

 黒影弾(シャドウ・クレイモア) 分類:初級気法 爆撃系気法
掌に収束させた闇の神霊気を、無数の小さな弾丸にして射出する気法。
この弾丸は何かに接触した瞬間、炸裂してダメージを増加させる特性を持つ。
この特性のため、この気法は衝撃系気法ではなく爆撃系気法に分類されている。

 陰鋏断(シェイディ・シザース) 分類:初級気法 斬撃系気法
闇の神霊気を硬質化させ、二枚の黒刃と化して放つ気法。
この黒刃は標的を挟み込んで切断すると言う特性を持つ。
その光景が鋏で断たれているような所から、この名がこの気法に付けられた。

 暗破衝波(ダーク・ウェイブ) 分類:中級気法 衝撃系気法
掌に収束させた闇の神霊気を、黒い波動として放つ気法。
物体粉砕能力に優れており、かなり大きな岩でも易々と砕く能力を持っている。
また、この波動はある程度の収束・拡散が可能なため、広範囲の物体を一気に破砕する事も可能。

 烈暗爆球(ダークネス・ボム) 分類:中級気法 爆撃系気法
闇の神霊気を大きな黒い球体にして放つ気法。
この球体は何かに接触する、術者の意思、術者の定めた時間が経過、のいずれかで炸裂する。
炸裂すると爆風と共に闇の波動の衝撃波を周囲に撒き散らす。
他の設置形気法と違い、時限式炸裂弾としても作用するため、より相手の行動を制限するために使うことも出来る。

 虚封穴(ワーム・ホール) 分類:守付気法 結界気法
自分の前方の空間に、自分に向けられた気法系統やそれに近い攻撃を吸い込む黒い穴を発生させる気法。
この穴に吸い込まれた気法は穴の中で進行方向を反転させられ、即座に放たれた相手へと還って行く。
ただし、この穴の許容気法量を超えた場合は穴そのものが破壊され、術者にそのままダメージが行ってしまう。
さらに、気法やそれに近い攻撃しか防ぐ事が出来ないため、一切の物理攻撃に対しては完全無力。

 影纏法(シャドウ・ウェポン) 分類:守付気法 付与気法
闇の神霊気を武器に纏わせ、一時的に闇の属性を持たせる気法。
この気法をかけられた武器は振り回すたびに闇と影を生み出す。

 闇餓裂空球(ダークネス・スフィア) 分類:上級気法 衝撃系気法
闇の神霊気を黒い球体として放つ点は烈暗爆球(ダークネス・ボム)と同じ。
違う点は炸裂などせず、接触したものを空間ごと跡形もなく消去してしまう所にある。
結界気法などで防御していても、結界ごと周囲空間を抉り取ってしまう。
その為、この気法を防御する手段は実質的に無いに等しい。

 疾影黒爪刃(ブラック・クロウ) 分類:上級気法 斬撃系気法
指先に闇の神霊気を収束させ、標的に向けてそれを振り抜く。
するとその指先の軌跡と同じように黒い爪が、空間を無視して直接相手を斬り裂くという気法。
一切のタイムラグを発生させずに黒い爪が発生するため、回避するのは非常に困難である。
この爪の斬れ味も凄まじく、かなり高度の高い物質もやすやすと切断する。

 黒拳砕打(ブラック・フィスト) 分類:新星気法 衝撃系気法
自らの拳に硬質化させた闇の神霊気を纏わせて、その状態の拳で直接相手を殴る気法。
クリーンヒットした時の破壊力は凄まじく、かなり大きな岩の固まりも容易く粉々に破壊する。
威力は高いのだが、気法の性質上どうしても至近距離でのみ使用可能な気法となる。
その為、この気法を効率よく行使する為には、行使者の格闘センスに拠る所が非常に大きい。
現在の闇の神霊選択者である、ヒユウ・ビガロ・ビクトルースが創造した気法。

 暗黒鏡封陣(ダークネス・プリズン) 分類:証の気法 爆撃系気法
自らの前面の空間に闇の神霊気を集中させ、一枚の大きな黒い鏡を作り出す。
その鏡に姿を映された者は鏡の中にその姿を封じられてしまう。
そして鏡は独りでに割れ、その刹那、鏡に封じられていた者はこの世から消し去られてしまう。
この気法は闇の証の気法(プラーナ・オブ・プルーフ)である為、闇の神霊選択者にしか扱えない。

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