第1章 神霊気法
1−1 風の神霊気法
風矢撃(エア・アロー) 分類:基礎気法 斬撃系気法
風の神霊気法では最も初級の部類に属する気法。
掌に収束させた風の神霊気を5本の矢にして射出する。
初級気法とはいえ、十分実戦で通用する威力は持っている。
翔風刃(ウインド・キャリバー) 分類:基礎気法 斬撃系気法
風矢撃(エア・アロー)と同じく風の初級気法。
風の神霊気をブーメラン状の刃にして放つ。
斬れ味はかなり鋭く、厚さが無ければ鉄板ですら両断できる。
風撃砲(ウインド・カノン) 分類:初級気法 爆撃系気法
掌に集めた風の神霊気を圧縮し、球状にして放つ気法。
球状にされた風は何かに接触した瞬間炸裂し、風の衝撃波を一定空間に拡散させる。
破壊力はやや抑えられているが、ほぼ任意の限定空間を攻撃できるので扱い易い。
轟風破(ゲイル・バスター) 分類:初級気法 衝撃系気法
圧縮した風の神霊気を、自らの手元で一気に解放・炸裂させる気法。
解放された風の神霊気は、突風を伴った衝撃波となって放たれる。
効果範囲がかなり広く、行使者の視界ほぼ全域をカバーする脅威の効果範囲を持つ。
その反面、狭い空間では風が逆流する為に威力が相殺されるという欠点を持つ。
風震空砕(エアロ・シェイク) 分類:中級気法 爆撃系気法
風の神霊気によって対象周囲の空気に干渉、空気振動でダメージを与える気法。
何かを射出して攻撃する気法では無いので、回避するのは困難である。
また、ダメージが体内に蓄積され易いのも特徴の一つである。
嵐衝砕波(ストーム・インパクト) 分類:中級気法 衝撃系気法
轟風破(ゲイル・バスター)と同系統の気法だが、こちらはより大量の風の神霊気を圧縮させている。
さらに解放時に風の神霊気を限定範囲に収束させることで、爆発的に威力を高めている。
また、効果範囲を狭めたことで轟風破(ゲイル・バスター)のような欠点も解消されている。
護風盾(ウインド・ガーダー) 分類:守付気法 結界気法
風の神霊気を収束された掌を翳し、円を描くことで風の神霊気による盾を生み出す気法。
気法の有効範囲は行使者正面のみと若干狭いが、防御力はかなり高い部類に入る。
また、重ねがけすることで盾の枚数を増やし、さらに防御力を高めることが出来る。
風纏法(エアロ・ウェポン) 分類:守付気法 付与気法
風の神霊気を武器に纏わせ、一時的に風の属性を持たせる気法。
この気法をかけられた武器は振り回す度に風の衝撃波を生み出す。
竜巻召円陣(トルネード・サークル) 分類:上級気法 衝撃系気法
任意の一点に風の神霊気を集わせ一筋の竜巻として解放し、その竜巻に巻き込んで攻撃する気法。
この竜巻は衝撃波の他に風刃も伴っており、その破壊力は凄まじく高い。
旋風舞斬刃(ハリケーン・スラッシュ) 分類:上級気法 斬撃系気法
大量の風の神霊気を、衝撃波を伴った風刃の嵐として解放する気法。
風刃の一つ一つが翔風刃(ウインド・キャリバー)よりも高い斬れ味を持つ。
その上、さらに風の衝撃波も同時に叩きつける為、その破壊力は凄まじいものになる。
双竜巻陣(ツヴァイ・トルネード) 分類:新星気法 斬撃系気法
風の神霊気を二つの小さな竜巻状の風刃にして、対象に放つ気法。
この二つの竜巻の間には真空波が発生しており、竜巻の間にあるものは全て断ち切られる。
現在の風の神霊選択者である、カイン・ヴィクトリィが創造した気法。
轟嵐烈風波(サイクロン・ブラスト) 分類:証の気法 衝撃系気法
大量の風の神霊気を極限にまで圧縮し、風の衝撃波と共に一気に開放する気法。
解放された風の神霊気は共に放たれた風の衝撃波と相互増幅作用を起こし、その威力を爆発的に高める。
そして最終的にこの風の神霊気は風刃と風の衝撃波を伴った嵐と化す。
この気法は風の証の気法(プラーナ・オブ・プルーフ)である為、風の神霊選択者にしか扱えない。